辟谷

辟谷とは、気功法の修法時の現象のひとつで、五穀断ち、つまり断食のことです。

この現象は、必ず下記の順を辿るそうです。

第1句:不飢餓 (腹が空かない)
第2句:不想吃 (食べたいと思わない)
第3句:你就不吃 (食べなくなる)
第4句:越来越有精神 (ますます頭が冴える)

ご飯を食べなくなり、その代わりに水を飲んだり、果物を食べたりすることで小食化することは、本当の辟谷現象ではなく、恣意的な辟谷(偽辟谷)と言われています。

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「神仙伝」によると、古代の仙人と呼ばれる人たちは、気功のある段階に達すると、空腹感はなくなるが、精神は至って明敏な状態になるそうです。

また、彼らは揃って長寿であることも知られています。これは生体のエントロピーが抑えられ、老化現象を遅延させるからだと言われています。この理由から、中国の気功法を修する長老は、ある期間間隔で断食をするのです。

では、何故、辟谷が行われるのでしょうか?

中国では、古代から修行者の多くは深山の洞窟に篭り、修行していましたが、この洞窟に行く為には、岩場を縄を使って登り、洞窟中に入って行きます。そして縄を切り落とし、帰れないようにするのです。だから、腹が減っても、おいそれとは食事に行けないのです(笑)。

また、洞窟内には、水も食べ物もありません。

もし辟谷をしなければ、修行どころでなく、また、修行が成就しなければ、洞窟中で餓死するしかないのです。

だから、辟谷は決して修行の目的なのではなく、あくまで修行を援用するものでしかありません。仕方なくしているだけなのです。

辟谷を行っても、自己エネルギーを消費して身体にエネルギー補充をするだけで、得ることより失う方が多いのです。この行法で、多くの人が入院し、また、多くの人が生命の危険にさらされた事実があります。

今、話題の「不食」という現象は、まさにこの「辟谷」現象のような気がします。それにしても、この現象を昔から熟知している気功法は、まさに恐るべしといいましょうか。
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不食尼(ふじきに)

昔、三河国巨海村(現在の愛知県西尾市)の長寿寺の尼僧が、二〇年間も断食修行をしていて人々から信仰を集め、評判になっていたそうです。

この長寿寺は、中世からの国司、西條吉良氏の由縁の寺で、現在でこそ廃寺となっていますが、かつては天祥山長寿寺という荘厳な大寺院でした。

江戸時代の医師、橘南谿が記した『諸国奇談東遊記』(寛政7年1795年版)に、この不食話を聞いた彼の友人、百井塘雨(ももいとうう)が旅の途中に、わざわざその地に逗留して調べたあげた内容が載っています。

塘雨が実際にその尼僧に会い、また近所の人達から聞き出した話は、下記のようでした。

 ・名を「安昌」
 ・不食無渇、不食不飢、不屎不尿
 ・外観は、顔色がやや青白く、小太り。
 ・言葉はややどもる感じ。
 ・十四歳のころから少食。
 ・十六歳で同じ村に嫁いだが、病身の為、離縁となり、尼となって寺の庵に住む。
 ・尼になったときは、2~3回/月少し食べるだけであった。
 ・さらにその後は、1回/月、少し食べるだけと不食が進んだ。
 ・ここ数年はずっと食べていない。時々わずかの湯を飲むだけ。
 ・信州の善光寺まで歩いて参詣したが、その間数十日も食べなかった。
 ・お上に咎められたが、結局、食事を受け付けない病として許された。

これらの話から、「これは病のせいで、べつだん尊いことでもない」と塘雨は結論付けています。

ウーム、食べないで生きているだけでもスゴイことなのに、どうしてこんな結論が出てしまうのか、ヤッズ★はこの塘雨の考え方を不思議に感じます。

昔は、大人1人1日の基礎代謝に必要なカロリーという概念がないので、こんな結論になってしまったんでしょうね。今なら充分研究対象になると思うのですが。

今、日本でも不食者はいるのに、あまり研究の対象とされていないのは何故でしょうか? 

日本の学会の保守性? 食品産業の陰謀?

ちなみに、この尼僧は、明和3年(1767年)に43歳で亡くなったそうです。

人は食べなくても生きられる 人は食べなくても生きられる
山田 鷹夫 (2004/10)
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穀糞聖(こくくそのひじり)

「宇治拾遺物語」巻十二の九に、このような話があります。

【144話】 穀断聖、不実露顕事(こくだちのひじり、ふじつろけんのこと)

「昔、久しく行ふ上人ありけり。五穀を断ちて年来になりぬ。帝聞し召して、神泉に崇め据えて、殊に貴み給ふ。木の葉をのみ食いける。

物笑いする若公達集まりて、「この聖の心みん」とて、行き向ひて見るに、いと貴げに見ゆれば、「穀断幾年ばかりになり給ふ」と問われければ、「若きより断ち侍れば、五十余年にまかりなりぬ」といふを聞きて、一人の殿上人の曰く、「穀断ちの糞はいかようにかあるらん。例の人には変わりたるらん。いで行きて見ん」といへば、二三人連れて行きて見れば穀糞を多く痢り置きたり。

怪しと思ひて、上人の出でたる隙に、「居たる下を見ん」といひて、畳の下を引きあけて見れば、土を少し掘りて、布袋に米を入れて置きたり。

公達見て、手を叩きて、「穀糞聖、穀糞聖」と呼ばはりて、ののしり笑ひければ、逃げ去りにけり。
その後は行方も知らず、長く失せにけりとなん。」

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■チョコレート・アイスクリームです。食べられますw。

なんとなく、意味は分かりますよね(笑)。

この話は、平安時代の六国史の第五歴史書「文徳実録(=日本文徳天皇実録)」巻六にも同様の話が載っていることから、実話であったと推測されます。

斉衡元年(八五四)七月乙巳廿二

「乙巳。備前國貢一伊蒲塞。斷穀不食。有勅。安置神泉苑。男女雲會。觀者架肩。市里爲之空。數日之間。遍於天下。呼爲聖人。各乞私願。伊蒲塞仍有許諾。婦人之類。莫不眩惑奔咽。後月餘日。或云。伊蒲塞夜人定後。以水飮送數升米。天曉如廁。有人窺之。米糞如積。由是聲價應時減折。兒婦人猶謂之米糞聖人。」

先の話とは、米を水に溶いて飲んでいたという点が異なります。

不食者は古今東西たくさんいますが、中にはこんな「食わせ者」もいたんですね(笑)。

お後がよろしいようで。


↓↓↓糞繋がりです。
■糞占い

極楽娘

「極楽娘」あるいは「年恵観音」という愛称で呼ばれていた、明治時代の稀代の超能力者、長南年恵(おさなみ・としえ)さんを知っていますか?

ヤッズ★は、昔の日本の超能力者といえば、映画「リング」のモデルとなった御船千鶴子さんの方は知っていましたが、長南利恵さんは全く知らなかった(笑)。

以前「太陽を食べる」の記事で不食のことを書きましたが、彼女も不食者として大変有名です。

彼女は、1863年(文久三年)10月26日、山形県鶴岡市に生まれました。
幼児の頃から物欲なく、信仰心篤く、玉のような人柄であり、まるで「童女」のようであることから、人々に「極楽娘」と呼ばれました。

20歳の頃から神がかり的となり、一切の食物を絶ち、14年間ほとんど食事を取らず、従って大小便もしなかったといいます。また生涯月経もなかったといいます。

モーニング娘の石川梨華は、ウンコをしないという都市伝説がありますが、極楽娘はその先駆けだったのですね(笑)。

また、40歳を過ぎても20歳前半にしか見えない容貌だったそうです。

おお。。。。韓国女優のファン・シネ(黄薪恵)さんと同じだ(笑)。

彼女は、空のビンに一瞬のうちに水でいっぱいにする「物品引き寄せ」を得意としていました。この時、集められた水は「霊水」と呼ばれ、病気の治癒効果があるといわれ。連日、大勢の人がこの水を求めたのです。

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1895年(明治28年)、この行為が医師資格なしに行われる詐欺行為であるとして、警察に逮捕されましが、証拠不充分で釈放。

しかし、この67日間の拘置中の不思議な現象があり、記録が残っています。

・排便、排尿が一切なかった。
・不食状態(規則上、仕方なく1日に75グラム程度の生芋を食べた)
・監房内で「霊水」「お守り」「経文」「散薬」等を出現させ、これらを署長に贈った。
・監房内で祈っている時、笛に似た不思議な音を何人もの係官が聞いた。
・2カ月以上も洗髪、入浴していないのに、髷はいつも艶やかで、良い匂いがした。
・水の入った大桶(1升びん15本分以上)を軽々と運んだ。
・夏期なのに、蚊が寄らず、刺されることも無かった。

釈放後、居づらくなった故郷を追い立てられるかのように、大阪へ転居していきました。

しかし、ここでもまた同じ容疑で、1896年(1週間の拘留)、更に1900年も逮捕されました。

この3度目の逮捕の時、大阪区裁判所で拘留十日間の判決を受けたのですが、処分不服として弟の雄吉が控訴。この控訴審のなかで、神戸裁判所内の弁護士詰所で、ある実験が行われたのです。(明治33年12月12日)

まず実験するにあたり、室内を徹底的に清掃し、実験前に彼女は丸裸にされ、身体および服装を念入りに調べられました。

中野岩栄裁判長自らがフタをした50本の空瓶が用意され、その中から1本が選ばれ、彼女に手渡されました。彼女は精神を統一するために別室に篭ったが、わずか二分ほどで空瓶には「霊水」が満たされたのです。

これには、皆驚きを禁じ得ませんでした。

この実験の成功により、裁判では証拠不十分として「無罪」となりました。尚、このときの裁判の様子は、同月14日の大阪毎日新聞に掲載されています。
 
明治40年10月29日、彼女はこの世を去りましたが、その死の2カ月前から周囲の者に死が近いことを語っていたそうです。

■神通力の発現―宥明上人と長南年恵の神変の数々 / 山本 貴美子

太陽を食べる

食べ物を食べないで生き続ける男がインドにいるそうです。

彼は少量の水分補給以外、朝夕じっと太陽を凝視(Sungazing)するだけで8年間以上生活しているとのことです。まさに太陽を食べる男です。

太陽を食べる男

世界には彼のような不食の人が3000人ほどいるそうで、この前TVでは、彼(太陽を食べる)と日本女性(青汁のみ)とロシア女性(土を食べる)が紹介されていました。

ロシア女性のように土を食べてまで生きたくはないですが(笑)、人間にはこのような能力までそなわっているかと思うと、本当に驚嘆します。

あるいは「神との対話」でも述べられているように、「現実は虚構で幻のようなものである」からこそ、このようなことが可能なのではとも思えます。

いづれにしろ、これらの事実から「現実って一体...、人間って一体...」と考えさせられた一件です。

■太陽を食べる男 NASAが研究へ
■人は不食で生きられるか
■ジャムパンだけで11年間生きている少年(英)

この不食はエンゲル係数の高い我が家にとって、究極の武器になるかもしれません。

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